アイアンのリシャフト方法
まずリングをカット致します。
この時点では特に注意点はありませんが
カーボンシャフトの場合はシャフトを傷つけないように特に注意します。
そしてシャフト抜き機にセットし、ネック部分に熱を当て
シャフトを抜きます。
当店では不要なまでに熱は当てずにシャフトを抜きます。
熱を当てすぎると右の写真のようになってしまい、
再利用する際にスチールシャフトは問題ないのかと思いますが、
カーボンで熱を当てすぎると再利用は危険です。
外見ではわからなくてもカーボンの場合は繊維が壊れてしまい、折れてしまうことも多いです。
またスチールシャフトでもこの状態で再利用する際は中のプラグまで再度綺麗に取り除かなければならず、
次に利用する際プラグを入れても綺麗に6つに広がらない場合も多いのです。
熱を沢山当ててシャフトを抜く方が簡単なのですが、当店では熱はは最小限で抜きます。
ヘッドは熱を多少当て過ぎても問題ないと思いますが、あまり当てすぎは気分良くないですしね・・・。
抜いたシャフトを購入されるお客様はこの先端部分の状態を良く確かめて購入されることをお勧めします。
抜いた状態がこちらでヘッド内には接着剤が沢山残ってます。
これらを綺麗に取り除きます。
ヘッドにシュリンクをかけ、ゴムのパッドを当てて万力で押さえます。
全てのお客様の1本1本のクラブで行っておりますが、接着剤のカス1つも残さず取り除きます。
この時点でヘッド重量を測定し記録しておきます。
下の写真でヘッド内に段差があるのがわかるかと思います。
穴の半分よりソール側が狭くなっており、多くのシャフトは先割りをしないと装着できない状態です。
当店ではサシャフト先端を異常に細くしたり、ヘッド内を広げたりせずに
メーカー同様先割をして先端を縮めて貫通させてシャフト内にプラグを打ち込むことにより強度を増すようにしています。
また先割をする前にヘッドとの接着部分をカーボンの場合は表面のコーティングを荒らし、
スチールの場合は表面のメッキ部分を剥がします。これにより強度がより増します。
この状態で少しプラグを差込、シャフトの向きを合わせます。
次にリングの位置を合わせ、接着剤を付けます。
先端の接着には必ず速乾性ではなく
1日かけて乾燥するより強度の強い接着剤を使用します。
速乾性はよく抜けてしまいます・・・・。
この状態で少しプラグを差込、シャフトの向きを合わせます。
向きを合わせたらプラグを打ち込みます。
それによりシャフト先端が広がり強度が増します。
この時点でシャフトを回そうとしても少しも動きません。
そのためスライスに装着、フックに、ストレートに装着は出来ません。
不要な接着剤を綺麗に拭き取り1日乾燥させます・・・
そして先端部分を仕上げます。
大まかな削りをし、ヘッドを削らないように
これから先端の仕上げでトータル5〜10種類ほどの粗いバフから細かいバフを使い、可能な限り綺麗に仕上げます。
その時にスルーボア部分を削ると言うより磨くだけなので、ヘッドの座り等には関係ありません。
メーカーの仕上げの状態とは微妙に違うケースもありますが、
少し使用していただき、傷が付けばほぼわからない状態まで綺麗に仕上げます。
アイアンのリシャフトの場合はバランス調整が不可となっております。
アイアンの先端に鉛を入れてコルク栓で閉める方法ですが
使用後にコルクが緩んでしまったり、ネック部分に重量が多くなるのは
使用には問題があると判断致します。
そのためアイアンのリシャフトの場合はバランスは出たままが基本になります。
どうしても重いバランスの場合は長さを0.25インチカットがお勧めです。
0.25でしたら使用の際も特に問題にはならないようです。
0.5インチですと1番手分になります。
リングも純正にかなり近い物になりますが
純正も当店で使用するリングも使用中に浮いてきてしまうケースがございます。
これは基本的設計の問題なので大変申し訳ございませんが当店で保証出来ません。
またロフト・ライ角についてですが、
先割りで装着したいアイアンは作業前と0.5以内のずれでほぼ同じ状態で仕上がります。
スルーボアでないアイアン(FORGED等)は作業前と作業後ではロフト角、ライ角は変わります。
何かご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。